覆面調査員はココを見る!(1)魅力的な店先演出

毎週日曜日更新 覆面調査員はココを見る!(全13回)

 

ショップリサーチコンサルタントの都築志摩です。

 

覆面調査を行う際、まず何からやるか?というと、売場を外から見ることから始めます。

 

物販店舗でも、飲食店舗でも、サービス店舗でも。少し離れたところから見ます。次にお客さまに混じって、店の前を通ってみます。

 

一旦通り過ぎてから、また引き返す。2、3回繰り返すこともあります。

 

フラットな目で「何も知らずに来店されたお客さまは、店頭を見てどのように感じるか?」という、売場から受ける第一印象を大切にします。

 

セールの時期であれば、割引率の表示方法やイチ押し商品のディスプレイなどのやり方で受ける印象はかなり変わりますし、お昼時の飲食店舗であれば、美味しそうなランチタイムメニューがすぐ見てわかるかどうか、気になります。

 

何も知らないお客さまは、外から見た売場の印象で、店に入るかどうかを決めます。売場の外に向けて、どのような店に見せたいかを意識して、売場演出をするのは、とても大切なことです。

 

ありがちなのは、店内に入ってじっくり見ると、細かいところに手が入って、とても素敵な売場演出ができているのに、外から見た時にまったくそれがわからないということです。

 

これは、もったいないです。

 

売場づくりの際は、要所要所で、売場の外に出て、お客さまになったつもりで売場を見ましょう。

 


写真出典:Freepik

 

その際、売場のまん前に立って腕組みして見る(笑)なんてことはしないで、お客さまが多く通られる方向からお客さまになった気分で歩いてみて、自分の視界に何が入るのか、確認してみましょう。

 

こだわり抜いた細かい演出テクニックが「外からは全然見えない」ということがあるかもしれません。

 

ひとつ、ヒントをお教えしますと、外から売場を見て最初に目につくのは「色」なんですね。

 

色が気になったら、少し近づいて見て、やっとデザインがわかるという感じです。

 

外に向けての売場演出、特にディスプレイに着せる商品は「目を惹く色」で選んでいただけると、お客さまは興味を惹かれやすくなりますよ。

 

また、案外忘れがちなのが、備品や段ボール等、商品以外のものがお客さまの視界に入ってしまうと、とても目立ってしまうということです。

 

お客さまは、お買いものに来ている時は、非日常空間を味わいたいものです。

 

発送の荷物等を売場に置かなければいけない場合等、やむを得ない時もあるとは思いますが、なるべくお客さまの目に触れにくいように、最善の工夫をしていただけることを期待いたします。

 

一期一会とも言えるくらい、覆面調査は限られた時間、限られたタイミングで調査を行い、調査員が目で見て耳で聞いた事実を報告書という形でお伝えします。

 

結果をご覧になって、お店側としては「たまたまそうだった」とか「あの時は忙しくて」とか、いろいろ言い分はおありだとは思いますが、お客さまがお店に足を運ばれるのは、そういう一期一会のタイミングです。

 

「たまたま」来店されたお客さまに喜んでいただけるように、お店を常に最善の状態にしていくために、販売力向上のために、ぜひ覆面調査の結果をご活用ください。

 

では、次回第2回は「覆面調査員はココを見る!(2)販売スタッフの第一印象」についてお伝えします。