円滑な店舗運営には、スタッフミーティングは必須です。

ショップリサーチコンサルタントの都築志摩です。

 

わたしが店長をしていた頃、毎月必ず実施していたことがありました。

 

それは「スタッフとの個別ミーティング」です。

 

1人15〜30分程度、スタッフと個別に話す時間をとっていました。

 

スタッフ数が多い時など、シフトを合わせたスケジューリングには手間がかかりますし、そもそも、ミーティングの時間を捻出するのも大変でしたが、自分にとってはマストでした。

 

「毎月ミーティングやってる」と他の店長に話すと、大体の場合、反応は2つに分かれました。

 

1.すごいね〜。自分には無理無理。忙しくて、そんな時間とれないよ。

2.そうなんだ。自分はちゃんと売場で結構スタッフと話してるから、わざわざミーティングする必要性を感じないな。

 

それでも、わたしはミーティングを続けてきて「絶対にやるべき」という信念を持っていました。

 

大きな理由は、2つあります。

 

1.毎月の仕事の取り組みや目標に対する達成度合等、スタッフの話を聞いた上で、こちらからの期待を伝えることで、仕事に対するモチベーションを持ってもらうためです。

当時、わたしの会社では、半年に1回、昇給に関する評価面談をすることになっていました。スタッフと毎月ミーティングすることは会社としてのマスト事項ではありませんでした。

 

しかしながら、半年に1回の評価の時だけミーティングをしていると、どうしても、直近にあったことや印象的なことに引っ張られて、公平感のある評価がしにくかったのです。

 

毎月、個別にミーティングをして話を聞いておくと、スタッフの問題意識や得意分野・苦手分野について知ることができますので、例えば、苦手分野については個別に指導したり、能力が発揮できるように作業割り当てを変えることもできます。

 

2.スタッフとの信頼関係をつくると同時に、店の運営体制を円滑にすすめるために、スタッフの抱えている個人的な状況を把握するためです。

売場でいくらコミュニケーションをとっていると言っても、たいていの場合、それは「世間話」や「仕事の指示や確認」だったりしませんか?

 

特にスタッフの立場からだと、店長に相談したいことがあっても、売場に立っている時に「時間をとってください」とは言いにくいものです。

 

スタッフが「聞かれれば言おう」と思っているような些細なことの中に、店の運営を預かる店長にとっては重要な情報があります。

 

スタッフは「毎月ミーティングがある。その時に店長は話を聞いてくれる。」とわかっていれば、何か伝えたいことがあった場合「次のミーティングの時に伝えよう。」と話すことを準備をしてくれます。

 

特に家庭を持っているスタッフや学生アルバイトの場合、本人の置かれている状況が変わりやすいものですが、はっきり決まってもいないことを店長にわざわざ話さないものです。

 

しかし、ミーティングの時に店長に「何かある?」と聞かれれば、「近いうちに夫の転勤があるかもしれない」「子どもが近くの保育園に入れそうだ」「来年、留学したいので試験を受ける予定だ」等と話してくれたりします。

 

時には「ただの雑談」になってしまうこともあります。しかしながら、信頼関係を築くためには「話を聞く」ことは、何よりも効果的です。スタッフが店長の前で家族の愚痴をこぼすくらいになってくれれば、それは店長を信頼しているということになるのではないでしょうか。

 

 

店長が思っているよりも、スタッフは仕事を指示する立場の店長とは、心の距離を感じやすいものです。店長は意識してスタッフの目線に降りなければ、スタッフの心の奥底を知ることは難しいものです。

 

店長さん、お忙しいとは思いますが……。

 

できる限り、スタッフと「短くてもいいので、時間を取って向き合って話す」ようにしてみてくださいね。