売場で自然な笑顔を身につける、とっておきの方法

ショップリサーチコンサルタントの都築志摩です。

 

「店長たるもの、販売員たるもの、売場ではいつも笑顔で……!」と、頭ではわかっていても、いつも笑顔でいるって、なかなか難しくないですか?

 

例えば、セール期間や年末年始の超繁忙期など。忙しくて休みが取れない、なんて日が続いたら、笑顔が消える時はあると思うのです。店長だって人間ですからね。

 

会社員時代のわたしにも、そんな時がありました。

 

特に実感したのは、新規オープン店舗を任された時でした。

 

オープン前後の店長は目が回るくらい忙しいものです。ご多分にもれず、わたしの場合も、当たり前のように連日通し勤務、しばらくの間はまともに休みは取れませんでした。

 

「忙しいから仕方ない」気持ちの上で覚悟はできていても、体は正直です。気を張っていても、だんだん集中力がなくなってきます。「売場では笑顔でいなければ! ……わかっているのに、できない。」もどかしく、辛い思いをすることもありました。

 

ところが、ある新店オープンの時です。

 

その店も、オープン以来とても忙しく、わたしは休みなしで2週間以上働き続けていました。

 

疲れが溜まってピークに達していたのですが、ある日、売場の鏡で自分の顔を見た時に、気づいたのです。

 

「あれ、笑顔ができてる!?」

 

それまでは、忙しくて疲れてしまうと、売場で無表情になってしまったり、お客さまの前で疲れた顔を見せてしまっているなと感じていたのです。

 

なのに、その時、鏡に映った自分の顔は、自然な笑顔だったのです。

 

なぜなのか。

 

たったひとつ、思い当たるふしがありました。

 

実は、オープン前のスタッフ研修の時に本社のトレーナーからみっちり笑顔トレーニングを受けていたのですが、オープンしてからも、毎朝の朝礼でかなりの時間をかけて笑顔トレーニングを続けていたのです。

 

要するに、笑顔になるための表情筋の動かし方を体が覚えてしまったということではなかろうか……。

 

それまでの店舗でも、オープン前の笑顔トレーニングは実施していたのですが、オープンしてしまうと、忙しかったり人員が揃わなかったりで、わざわざ時間をとって笑顔トレーニングをすることは少なかったのです。

 

しかしながら、それまでの経験から「常に笑顔でいるのは難しい」と知っていたので、新人スタッフに、いつでも自然な笑顔ができるように身につけてほしいという気持ちからでしたが、スタッフに付き合う形でわたしも毎日トレーニングをしていたのです。

 

その結果、「笑顔、笑顔」と意識することなく、無意識のレベルで売場で笑顔でいられるようになっていたのです。

 

その時、既に10年以上の販売キャリアがあったわたしでしたが、自分の最高の笑顔を体で覚えたという感覚は初めてのことでした。

 

 

習うより慣れろ、と言いますよね。

 

習ったこと、学んだことが本当の意味で身につくためには、徹底的な反復練習が必要だということを、この経験から改めて実感しました。

 

スタッフのためにとやったことが、一周回って一番自分のためになっていました。あの時身につけることができたスキルは、その後もわたしの身を助けてくれました。

 

わたしは今でも自分の最高の笑顔を作るためには、どのように顔の筋肉を動かしたらいいのか、わかります。鏡を見なくても大丈夫です。

 

いつでもどこでも最高の笑顔になれるスキルは、わたしの一生の財産です。