わたしが神戸の職場飲み会で得た、貴重な経験

ショップリサーチコンサルタントの都築志摩です。

 

あなたのお店では、スタッフ同士の飲み会をやっていますか?

 

職場ではどうしても「仕事の話」が中心となってしまって、お互いの価値観や大切にしていることや想いを共有する時間を取りにくいものではありませんか。

 

3ヶ月に1回位定期的に企画しておくとか、忘年会と新年会は必ずとか、スタッフの誕生日会をするとか、新人さんが入ってきた月は歓迎会をするとか、飲み会をする機会を決めておくといいですね。

 

最近は、長時間営業やワンオペ等も多いので、なかなかスタッフの予定を合わせることが難しいものです。

 

特に、シフトが合わないとか、出勤する曜日がズレているスタッフ同士は、月に1度も顔を合わせることがないというのは、珍しくありません。

 

いつも出勤している店長は、しょっちゅう会っているので、案外気がつかないものです。(経験談。汗)

 

飲み会では、そういうスタッフ同士が一同に会する機会を作ってほしいのです。

 

連絡ノート上でしかコミュニケーションをとっていなかった相手と直接話して仲良くなったり、プライベートなことを少しずつ知って「そんな一面もあるんだ〜」と気づいたりして、お互いの理解が深まります。

 

 

会社員時代、わたしも何度となく店スタッフと飲み会を開催しました。

 

その中で、特に印象に残っている飲み会の思い出があります。

 

それは、神戸の店舗に勤務していた時の飲み会です。

 

その飲み会には、主婦パートさん2人、男性スタッフ1人、女性学生アルバイト1人、わたしの5人が参加していました。

 

わたしは、ふとこんなことをスタッフに聞いてみました。

 

「みんな、あの震災があった時、どんなことがあったか、教えてくれる?」

 

当時、わたしは神戸に赴任して半年が経った頃でした。

 

実は、当時勤務していた館、そしてわたしが住んでいたところは、阪神淡路大震災での激甚災害地域にありました。見た目には街は復興しており、生活していて震災の爪痕を感じることは、ほとんどありませんでした。

 

その年は、震災から15年の節目の年に当たっており、テレビや新聞で当時のことを見聞きする機会が多々ありました。いろいろ気にはなりましたが、なかなか自分の目で見て耳で聞く機会はありませんでした。

 

スタッフは全員地元の神戸出身で、震災を経験していました。震災当時の年齢は、上は結婚したてから下は幼稚園児まで。

 

避難所体験、ライフライン復旧までの苦労、学校や職場に行けない日々、家族と離れて生活したこと、etc. わたしの質問に対して、ひとりひとり、自分の体験を話してくれました。

 

彼らには、震災の記憶が強く鮮明に刻みこまれていました。

 

「みんな、大変な経験をしてきたんだな。たくさんの犠牲の上に、今が成り立っているんだな」と、無条件に彼らを尊敬する気持ちが湧いたものです。

 

わたしはこの時の飲み会を通じて、この土地に来て住んでみなければ、決して知ることも気づくこともなかったであろう、神戸の方々の思いを知ることができ、貴重な追体験をさせてもらうことができたのです。

 

同じ職場で働いているとは言え、スタッフ同士でこのような話をしたことはなかったことでしょう。この時の飲み会が、スタッフ同士がお互いを理解し合う機会のひとつになったのではと思います。

 

 

仕事を通じてのコミュニケーション、もちろん大切です。

 

ですが、仕事の場を離れた場所でこそ、取り合えるコミュニケーションというものもあります。

 

お互いを理解しあい、仕事をより円滑にすすめていくためにも、仕事の場を離れた場所でのコミュニケーションの機会を大切にしたいですね。